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blog: 甘い手であそぶ人魚

おしらせ スポニチのこと

おしらせ続きですがおつきあいくださいませ

今日(6月4日)のスポーツニッポンに、わたしの書いた文章がのっています。
コラムというかエッセイというか、みじかい文章です。オトナのページです。
「さっきのダーリン」というなまえで、毎週金曜日に載せていただくことになりました。

わたしは電車の中でこういう新聞のこういうページを大っぴらに開く男性がとてもいやなのですが、三行広告や官能小説や麻美ゆまちゃんの美しいヌードに混ざって自分の書いたものがそっとあるさまは、とても愉快でうれしいものです。

男性ばかりに読まれるところへ出て行くことにはとても勇気がいり、初めはどうしていいかわかりませんでしたが、自由に書かせていただいて、”ダーリン”たちとの想い出を楽しく綴っています。
機会がありましたら、思い出して手に取っていただけるとうれしいです。

スポニチのアダルト面、というちょっとエッチなぴかぴか歓楽街の片隅で、小さな水たまりを作っております。
いつか油をぴちょんとこぼして虹をかけたいです。

おしらせ モモコのこと

このようなおしらせを書いたのがついこの間のことのようですが、いつのまにか1年近くたっていました。ありゃりゃん。年も取るわけです。iPadもできるわけです。

モモコで1年間連載させていただいたプチ小説「ハローグッバイ」は、好きなように書くだけ書いて無事に完結しました。最後まで書けたことに本人がびっくりする、という体たらくでしたが、わたしにとって初めてのことづくしの思い出ぶかいものになりました。

そして4月から、またモモコで別のお話を書いています。
前回は比較的おっとりとした人々の話になったので、今度はもう少しとっちらかった、メリハリのついた話にしようと思ったのですが、わたし自身がそれほどメリハリのある人ではないので、どこかのんびりとした感じが出ていそうな気もします。
ハローグッバイの主人公は、20代後半で、仕事のことも自分の中でよく折り合いがついていて、ちゃんと自分の心が納得するように生きることをもう身に付けつつある「女の人」だったので、そうとっちらかることもなかったんだけど、今度は少し若くなったので、ちゃんと若いふうに書けるかな。
「風俗嬢」としてはまだあとちょっと成熟しきっていないけれど、自分の衝動や感情にとても正直な子なので、どうかかわいがってあげてください。名前はリオちゃんといいます。

モモコちゃんねる : 桃色のしずく

そしてわたしの尊敬するラブ田中課長さんの連載もまだまだみんな読むべき!メンズも読むべき!

モモコちゃん ねる:STDコラム カラダのネタ帳

チューリップ(2)

2、3分して彼が戻ってきた。
背中を向けたあたしに、申し訳なさそうに「ごめんな」と言って、静かにベッドに入ってくる。
ふたりともすっかり身体がさめてしまっていて、でも、黙ってそっとくっつけていると、「急にほうりだすなんてひどい」「ごめん、もうしない」と、たしかに会話をしている感覚があるのだった。

その感覚は、あたしの中にあった、彼に対する恐怖感を少しずつ薄めていった。
あたしの考えが当たっていて、悪いことをしているのだとしても、何もその種や葉っぱをあたしに売りつけようとしているわけではないのだ。

「ごめんな、せっかく、一生懸命してくれたのに」
そう言って髪をちょっと撫でて、そのあと彼は、半分笑ったように、こう言った。

「……わかってもうたやろ? その、俺が、なに、してるか」

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チューリップ(1)

服装と持ち物を見てすぐに、彼はいわゆる堅気のお仕事をしている人ではないのかな、と思った。
派手すぎるわけじゃないし、金色のアクセサリーばかりギラギラしているというわけでもないんだけれど、なんだかちょっと、落ち着かなかった。そしてしきりに携帯電話を気にしていた。

30歳くらい、もしかしたらもう少し若いのかもしれない。
こういう遊びには慣れてる感じがする。ホテルの部屋に初対面の女とふたり、という状況に、なんの緊張感もないようだった。よろしくお願いします、と言ったあたしをちらり、と見て、おお、座りーや、なに飲む? と冷蔵庫を開けた。
あ、じゃあ、エビアン。と言うと、なんや、酒あかんのかぁ、と言って緑色の小さなボタンに指をのばし、押そうとしたところでふと止まり、「仕事中だから、みたいな?」とこちらを振り向いた。

あっ、じゃなくて、普通に、飲めなくって。
そう言うと彼は、そうかそうか、と納得したようにうなずいて、一度止めた指をまた最後まで押し込み、ぱちん とエビアンを取り出してくれた。

「はいどーぞ」
キャップを半分開けて、こちらに渡してくれた。その手でまた携帯をパタンと開ける。
ごめんなぁ、せわしくてー、とぼんやり言いながら、メールをかちかちと打っている。
お仕事? ときくと、うん、とも、ああ、ともつかない、ふにゃっとした声で返事をした。

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僕が君を知っている

「僕シーナさんのお客さんて、なんか有名人の人とかタレントさんとかいそうな気がするんすよ。あ、聞きたいわけじゃないんですけど、そういう気がする、ってだけで。シーナさん、そーゆーの絶対バラさなさそうだし、お客さんとの秘密がいっぱいありそう」

スタッフさんにそう言われて、いや、そんな、いないですよ、と言ったときに、あのひとのことを思い出した。

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